
メキシコのアナログ感に感動
こんにちは、SentidoのShoです。
今回は私が特にメキシコに影響を受けたメキシコの「アナログ感」について書きます。
圧倒的な人との近さ
日本にいると、知らない方と話す機会というのはなかなか無いと思いますが、メキシコに行くと、本当に色んな方に話しかけられます。

メキシコの方から見ればアジア人の区別はわからないので、「チノ?(中国人か?)」と聞かれる事は本当に多いですね。
確かに旅行者なので、目を引くのはわかりますが、日本人は旅行者に話かける事はほとんど無いですよね。
お店の方と目が合えばニコッと笑って「Hola」や「Buenos Dias」「Buenas tardes」日本語で言う「やぁ」「おはよう」「こんにちは」など、大した交流がなくとも挨拶をするのが日常です。
電車はでは、席を譲りあう光景もよく見られます。
ラテンの国はレディーファースト文化なので、席を譲ったり、ドアを開けたり、こういったやりとりの中で、必ず「Gracias」「De nada」「ありがとう」「どういたしまして」と会話が生まれます。
こうやって小さな出来事でも、なんだか感動するものです。
古いものを直して使う
本当は当たり前の事の様ですが、お金を出せば新しいのを買えるので、意外に分解して直す事はしなくなりましたよね。
今の機械はより精密で複雑なので、素人には直せないものが増えたのも原因かも知れませんが。
とある交差点で、大きなトラック(海外のトラックなので本当にどでかいです)が何かのトラブルで立ち往生していた時に、運転手が道の真ん中にも関わらず、キャブを開けて直していたのを見て、驚きました。
きっとそんな光景にも、そんな故障にも慣れっこなのか、普通に直して、普通に走り去っていきました。

落ちそうなバンパーを針金やチェーンで固定していたり、割れた窓ガラスはラップを貼って補修(補修にはなっていないが)、そうやって買い換えたり修理に出すお金が無い中でも、色んな工夫や知恵で乗り切る姿は、今でも記憶に残っています。
ハンドメイドが生み出す温もり
メキシコの民芸品は、お店の方が手作りしている事が多く、店番しながら絵付けなど雑貨作りをしている場面を時々見る事が出来ます。

生活の為に技術がついたのか、元々手先が器用なのかはわかりませんが、本当に綺麗な雑貨を作り、その手作り感にはなんとも言えない温かさを感じます。
こういう雑貨を見た後に、量産されたものを見るととても無機質で冷たい印象を特に感じてしまいます。
メキシコに昔の日本を感じる
読んでいて、何と無くこう感じた方もあるのでは無いでしょうか?
「昔は、日本もそうだった」
昔はあった事無い人にも挨拶したり、話しかけられた。
いたずらすれば近所のおじさんに怒られた。
壊れたらドライバーで分解したり、ホコリ取って元に戻した。
お金で解決ではなく、知恵を絞った。
そんなアナログな感覚が、今もメキシコにはある気がします。
(日本でも田舎の方は今でもこういった文化は残っているとは思います。)

仕事は日本人の方が効率的に出来るかも知れませんが、生きる力はメキシコ人の方が強いと思えるのは、そんなメキシコのアナログ感からかも知れません。
だから私は、お店で食事すれば必ずお店の方に「ご馳走様でした」とか「美味しかったです」と言うし、
コンビニやスーパーのレジでも「どうも」「ありがとうございます」と言う様になりました。
携帯を持ち下を向いてばかり、挨拶やお礼の言えない日本人にはなりたく無いなと、メキシコに行って初めて思わされたからです。
日本では変な事件も多く、他人との接触をなるべく避ける風潮は理解出来ますが、過度に塞ぐのもよく無いとも思います。
そもそもそんな考えて言うことでもありませんが、気軽に「ありがとう」と言える日本になって欲しいと願いを込めて、この記事の締めくくりとします。